2014年 12月 21日
ゆう、ありがとう |
しかし春に脳出血で入退院、秋に脳梗塞を起こし再入院
回復の兆しもあったが急性心筋梗塞で12月5日、命を閉じた
いつかこういう時は来ると覚悟はしていたが
やはり突然やって来るものだ、悲しい日は・・・
独りで暮らすには心配が多くなったころから
妹夫婦が函館で母をケアしてきた
母は幸せだったと思う
些細なことまで気遣って世話をしてくれた
大雑把な私にはとても出来ないことだった
実家から函館に移ったころは
「そろそろ家に帰らなきゃ」と言ってお客さんだった母
そのうちデイサービスを利用するもどこまで楽しめただろう
テレビを入れていても上の空
新聞を広げてもいつの間にかコックリコックリ
食事は「この歳になってそんなに食べられないの」と言っても
お菓子は大好きで子供のようだ
徐々に娘たちが思う母の姿から別人になっていく
わけのわからないことを言っては困らすようになった母
それでも昨年の春は車いすの母と娘夫婦全員で北陸旅行が出来た
母の父親のルーツを訪ねた旅だった
妹夫婦は母の対応に辛い思いも腹の立つ思いも沢山しただろう
「無理になったら頑張らないですぐ言ってね!」と言ってきた
限界までケアすることなく施設に入るタイミングがやってきた
この春に施設に入る予定だった
しかしその直前、入院、妹の病院通いが始まった
葬儀後、妹が言った
「母さんは一つ一つ段階を経て死に向かっていった気がする
あっけなく亡くなるのでなく世話出来て良かった
病院でリハビリに向かうとき『頑張って元気になるんだよ』と言うと
大きく目を開いて頷いてくれたのが最期のコミュニケーションだった」
母は妹夫婦に面倒を見てもらって
本当に良かった
母さんも安心して過ごせたね
わけわからなくなっても世話を諦めずに頑張ってくれたことは
母さんもちゃんとわかってくれたよ
だって、ゆうのことを十分わかって頷いて表現した
最期のコミュニケーションだもの
形のわかる食べ物を食べさせてあげたいと
軟らかく煮て届けてくれたかぼちゃは
最高のご馳走だったはずだよ
優しい妹、ゆうに心から ありがとう!
by chatting-bee
| 2014-12-21 01:56
| 見、読、聴、知、思
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